秋の「風物詩」ハンガリー大平原・ホルトバージ国立公園に15万羽のクロヅルが飛来！

撮影: Szilágyi Attila
Hortobágyi Nemzeti Park Directorate /Hortobágyi Nemzeti Park Igazgatóság/ホルトバージ国立公園局

ハンガリー世界遺産に登録されている大平原、ホルトバージ国立公園に、秋の風物詩である多くのクロヅルたちが訪れています。毎年10月のピーク時には15万羽が集まり、ヨーロッパ最大の鳥の休息地であるホルトバージの大平原で十分な栄養を蓄えた後に、北アフリカや南ヨーロッパへと飛び立っていきます。

ホルトバージ国立公園は、約82000ヘクタールにも及ぶ中央ヨーロッパ最大の牧草地で、ハンガリー固有種の動物たちが春から10月末まで放牧されています。

養殖池（Halastó）を中心に2,000ヘクタールに及ぶ湿地帯は人工的に管理されており、渡りゆく鳥たちは、過去35年間で、325種類以上の鳥が確認されているそうです。ヨーロッパの絶滅危惧種が飛来するなど希少な鳥の楽園でもあります。

写真:Szilágyi Attila  
Hortobágyi Nemzeti Park Directorate/Hortobágyi Nemzeti Park Igazgatóság/ホルトバージ国立公園局

ラムサール条約（特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約）において、ハホルトバージ国立公園と条約が締結されています。中央ヨーロッパで最も有名な水鳥の生息地のひとつとなっており、鳥の世界や植物との関り、生態系について知ることができます。

またホルトバージには、鳥のための病院もあり、電線などで怪我を負った鳥などを介護し、自然に戻す活動を行っているNPO法人があります。

11月、いよいよクロヅルのたちは、中継地ホルトバージを離れ、越冬のため1000Kmの旅に出発です。

また来年、ハンガリー、ホルトバージに元気な姿で戻ってきてくださいね。

写真: Simay Gábor

Hortobágyi Nemzeti Park Directorate/Hortobágyi Nemzeti Park Igazgatóság/ホルトバージ国立公園局


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