ハンガリーのヴァイオリニスト、ヴァイダ・バルナーシュさんとピアニスト、窪田さやかさんは、共にハンガリー国立リストアカデミーで学び、数多くのコンクールで入賞し、世界で活躍する演奏家である。伝統的なクラッシック音楽は基より近年では、多岐にわたるジャンルによる室内楽やソリストとしてのキャリアを経て、2019年にArt Budapest Duoが結成された。室内楽のレパートリーには、主に彼らは国際的にハンガリーと日本の作曲家による作品を演奏するという共通の使命感を抱いているという。デュオの目的は、音楽を通じて、国境や世代を超えて人々を繋ぎ、喜びを分かち合うこと。また、デュオコンサートの特徴は、窪田さやかさんもソリストとしてピアノソロ演奏することである。

＊曲目紹介

ルーマニア民俗舞曲（原語曲名ハンガリー語: Román Népi Táncok　英語:Romanian Folk Dances)　I.棒踊り 2.帯踊り 3.踏み踊り 4.角笛の踊り 5.ルーマニア風ポルカ 6.速い踊り（原曲:バルトーク・ベラ編曲/作曲　ヴァイオリンとピアノ版:セーケイ・ゾルターン編曲）

演奏: Art Budapest Duo
Violin: ヴァイダ・バルナバーシュ(Vajda Barnabás)
Piano: 窪田さやか (Kubora Sayaka)

元ハンガリー領だったルーマニア・トランシルヴァニア地方に伝わる民俗舞曲。トランシルヴァニアとは「森の彼方」という意味。森に囲まれた美しい自然の中にハンガリーの伝統が今も息づいており、木々や平原、のどかな田園光景が瞳に安らぎを与えてくれます。バルトークは、農村や人々の暮らしの中で代々伝えられてきた民謡を自ら採取しに行き、1915年に6つの小品から成るピアノ組曲に編曲しました。バルトークと親しかったヴァイオリニスト、セーケイ・ゾルターンによるヴァイオリンとピアノによる編曲版をお楽しみください。

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2020.03

バルトーク: ルーマニア民俗舞曲 Sz.56「Art Budapest Duo」